職人

こだわらないことにこだわる厚沢部町で優しさあふれる農業。庄山農園

脱サラして農家5年目の庄山農園。お米の栽培を中心にじゃがいも、かぼちゃ、ブロッコリーを栽培しています。「人にも環境にも地球にも優しい農業」を目指す庄山農園。また、研修生の受け入れや、収穫体験など人と人の繋がりを大切にしている庄山農園が思う地域との関わりとは?

環境に優しい農業は聞いたことあるが人に優しい農業とは一体…どんなことだろう??そんな疑問を抱えインタビューしてきました。

笑顔でとっても暖かく迎えてくださった庄山さんご夫婦。

作物だけでなく厚沢部と人をとことん愛する庄山農園の魅力とは

ーまず、どんな野菜を栽培しているのか教えてください。

主に栽培しているのはお米です。その他にじゃがいも、かぼちゃ、ブロッコリー。今育てているのがアスパラガスです。今までは真冬に収穫していたのですが、今年から春の収穫に切り替えようとしているところです。あと、今はブロッコリーの収穫に大忙しで娘も手伝ってくれています!

ー一面に広がるブロッコリー畑に圧巻です!

ーそういえばここに来る前に道の駅で庄山農園さんのお米食べ比べセットが販売されているのを見つけたんですが、お米も何種類か育てられているんですか?

あ!見つけてくれた?ゆめぴりかとふっくりんことななつ星っていう3種類をパッケージの色を分けて出しているんです。

ー見た目も素敵で贈り物にもピッタリですよね! この食べ比べセットはどういう経緯で始められたんですか?

私達6〜7年前に2人で脱サラして、1年間親元(元農家)で研修して5年前やっと2人で新規就農したんです。

ーそうだったんですね!!割と最近ですね!そうなの~、まだ農家5年生。

初めに、農地と田んぼはあったから、ゼロからだったんだけどまず水田をやりだして、米の種類はふっくりんことななつぼしの2品種からスタートしたんだよね。自分でもびっくりするくらいお米がすごい美味しかったから、ぜひ皆さんにも食べ比べをしてこの美味しさを知ってほしい!って思って。それから、ゆめぴりかを加えて3品種に増やした時に、3種類食べ比べセットっていうのを出したんです。実は今年からえみまるっていう品種の販売もスタートする予定なんです!

どんどん新しい品種にもチャレンジされているんですね、ゼロからのスタートなのに好調なスタートだったんですね!

そんなことはなくて、本当にたっくさん失敗したよ。

(旦那さんと顔を合わせゆっくりうなずく奥様。)

ーどんな失敗があったんですか?

お米の黒いつぶってみたことある?黒い粒がお米にまざっちゃうことがあるの。それは色を分ける機械にかけるしかないんだけど、その時は始めたばかりでなかったから、手作業で一粒一粒確認する作業までしたんだよ。5年かけてたくさん失敗して、いまはふるさと納税に出せるくらいきれいなお米を作れるようになったけど、それまで本当に大変だったね。

ーお米の色の確認まで手作業でやっていたなんて、想像を絶する苦労ですね…お米以外で育てるのが大変な作物ってありますか?

どれも大変だけど、特に大変なのはじゃがいもとかぼちゃかな。かぼちゃの収穫は熱いし大変だったよ。厚沢部にいてハワイ気分だったよ笑

ーしかも1つ1つ手作業での収穫ですもんね。

そうそう!あとね、うちの畑はかぼちゃを肥大させるために有機肥料を土に使っているんですよ。

ーじゃあJASマークとかつけて付加価値つけているんですか?

有機栽培の登録はしていない。減農薬50%とか全部当てはまっているんだけど、野菜高くなっちゃうから。やっぱり高くなっちゃうとね売れなくなっちゃうし、地域の人に気軽に買ってほしい野菜を目指しているからうちは登録していないの。

ー私だったら、そんなに手間暇かけられているなら、なおさら単価あげたいって思っちゃいます…

私の持論なんだけど、地域の人達に愛されるものを作らないと外にも出れないんじゃないかって。1番いいのは地域に愛されることだと思っています。地域で和気あいあいとやっているから今とても楽しいですね。

満面の笑みでいまがとても楽しいと答えてくださった庄山さん。

ー作物を作る際のこだわりとかってありますか?

うちこだわらないのがこだわりなんです。全くこだわらない!こうでなくてはならないってないってなると先に進めなくなっちゃうし、あとにも戻れないし。失敗できなくなっちゃうでしょ。

ーひゃ~かっこいいですね~!

嬉しいわ~失敗してもいいから前に進みたいからこだわらないの。その年うまく行って良くても来年できるなんて確証もないし。だから作る作物も変わっていくの。

庄山農園さんの作物以外の優しさとその原点とは??

ー圧倒的な活力でこっちまでやる気が出てきます!研修生の受け入れもしているって聞いたのですが、、

そうそう。その人がやりたいことをお手伝いしているよ。私達のある知識とか私達がこうやったら失敗したよっていう経験とか伝えたり、反対に、私達が育てたことのない作物やってみたいってなったら一緒にやるんです。一緒にやって、一緒に失敗して、無理だねってなることもあるし、一緒に成長しようねって気持ちでやっているよ。

ーもう優しすぎる!!愛が深すぎます…!!!

そこまで柔軟に寄り添えるのはどうしてなんですか?

もともと私は老人ホームに勤めていて人を育てるっていうのを仕事にしていたから、自分の経験を生かして下の人に伝えていく、育てるっていうのは当たり前の考えで、私にとっては普通の感覚なんですよ。

ー前職の経験や考えが生かされているんですね。

そんな有り余る気持ちを今後はどう生かしていきたいと思っていますか?

ありすぎで困っちゃうよ。何から手を付けたらいいかわからないくらい!!

加工施設を作りたいと思っていて。加工施設があったら冬の仕事ができるから、通年で人を雇えるからね。あと地場野菜を使った飲食店なんかもやりたいし、もっと研修生の受け入れとか、人を育てるっていうのもやりたいし。都会の人を呼び込んで厚沢部の魅力も知ってほしいなって思うし。

やりたいこといったらきりがないくらいあるよ!!

ーこれから庄山さんの周りは希望にあふれてますね!

私まで想像したらうきうきしてきました!

一つ一つ実現していくからね。頑張るよ~!!


「人にも環境にも地球にも優しい農業」とは?という疑問から始まったインタビューでしたが、お二人から丁寧に紡ぎ出されるお言葉や人柄から、疑問がスッと解消されました。

こだわりがないと言いつつも減農薬だったり、有機肥料の使用だったりと作物にたっくさんの愛情をかけて育てられていおり、あえて「こだわらない」という言葉を使っているのには庄山さんたちの現状に満足せず、たくさん失敗してもどんどん挑戦したいという強い思いが感じられました。

また、厚沢部町の魅力を伝えたい!いう思いや、新規で農家になりたい人への暖かさが「人にも優しい農業」という言葉につまっていました。

庄山農園

名称庄山農園
おすすめ
住所〒043-1118 北海道檜山郡厚沢部町富栄234-7
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備考
ABOUT ME
片山 愛
インターン生の片山愛です。とくかく農業が大好きで、普段は農業を学んでおり、六次産業化や耕作放棄地について研究しています。ロカラでは農業だけにとどまらず、様々なつくり手さんの魅力を発信していきます!いつもニコニコ笑顔がモットー!全力で頑張ります!!