今回は厚沢部町であっさぶメークインを生産されてる丹保ファームさんに「あっさぶメークインの美味しさ」と「農業を楽しむ大切さ」についてお伺いしました。

あっさぶメークインの美味さを楽しく知ってもらう
―改めて、メークインの栽培をする上で大切にしている想いはありますか?
そうだなあ。やっぱり、厚沢部のメークインを楽しく知ってもらって、多くの人においしさを味わってほしいことかな。
―なるほど。楽しく知ってもらうというのはどういうことを行われてるのでしょうか?
うちの農園では、ハート型といった規格外の形をしたメークインを直接消費者の方に販売したり、結婚式でプレゼントしたりしてるよ。
―ハート型のジャガイモ!?見せていただいてもいいですか?
もちろん!こちらになります!

―かなりきれいなハートの形ですね!たまたまこんな形になるんですか?
そうだね。土の硬さの違いで変形するんだと思うよ。見た目は変化しても、おいしさは変わらないから安心して食べてね(笑)
―私が結婚する時に送っていただこうかな(笑)。
ーあっさぶメークインや丹保ファームさんご自身のことを知ってもらうのに、他にしていることはありますか?
あとはね、地域おこし協力隊と提携して農業に興味ある学生を受け入れたりしてるよ。うちのことを知ってもらいたいという想いもあるけれど、農業への想いを繋いでいくためにもやっているんだよね。
―そうなんですね!私の身近にも農業について興味がある友人がいるので、そういう方たちにも農に触れる機会が増えるといいですね。
「自ら食材を届けたい」という強い想いを胸に

―では、今後挑戦してみたいことはありますか?
そうだなあ。今後は自分たちであっさぶメークインをお客様に届けいけたらいいなと思っているよ。今は農協を介した販売方法が主になっているからね。

―なるほど。やはり自分の商品を手に取ってくれる人の顔が見えるのは嬉しいですよね。
いままで味の感想を聞いたりすることにこだわりはなかったんだけど、知り合いから美味しいと言ってもらえた時にやっぱり嬉しかったんだよね(笑)
―具体的にどのように販売したいとかの計画はあったりしますか?
直売所とかで販売とかもあるけど、今は具体的には考えてないかな。じゃあ、松井君に考えてもらおうかな?(笑)
―勉強して出直してきます!(笑)
「食べてみました」
「食べてみました」のコーナーは、国産表記にしかこだわりをもっていなかった東京出身大学生が、北海道で食材の奥深さと向き合うコーナー。
丹保ファームでは8月から収穫を始めます。8月の時期はジャガイモの皮が薄いため傷をつけないよう、手堀りで一つ一つ丁寧に収穫されています。その後も一つ一つ目視してお客様に届けるジャガイモを選定されています。

実際に厚沢部町のメークイン「あっさぶメークイン」を食べてみました。


ー「食べ方」ーふかしいも(味付けなし)
料理が苦手な私ですが、いもをふかすことができました(笑)
―ではいただきます。
うーん!さすがあっさぶメークイン、他のジャガイモとは「甘さ」が違う。
最初は恥ずかしがり屋だったのか、口当たりは甘さ控えめだった。しかし、10回ほど噛んだ瞬間、甘さが爆発的に口の中に広がってきた!さながらこれは甘さの時限爆弾・・・
何も味付けしていないのにこのうまみ。身も心もほかほか、幸せを噛みしめるとはこういうことだったのか・・・。他のメークインやジャガイモに比べてでんぷん量が多いことなだけあるなあ。丹保さん、私今幸せです!
取材を終えて
今回は丹保ファームさんにお伺いしました。早期の収穫時には、一つ一つのジャガイモを丁寧に手堀りしていることがとても印象的でした。私たちが当たり前のようにいただいている食材は、丹保ファームさんのように一つ一つの素材に気持ちを込めて生産されている農家さんの「賜物」であることを肌で感じました。他にも沢山学ばせていただきましたが、中でも同じ品種であっても作られている場所や人によって素材の特徴が異なるという情報も勉強になりました。取材時には丹保さんから沢山のあっさぶメークインをいただくなど、丹保さんの優しい人柄に惹かれました。メークイン、おいしかったです!

