地元乙部町で愛される菓子店であり焼きたてのパン屋さん

富貴堂は「ゆり最中」で広く知名度がありますが、焼きたてのパンを販売するパン屋の顔もあります。取材をさせていただいている間もお菓子はもちろんですが、パンを買いに来るお客様が多くいました。町民の食卓もさせるパン屋さんとしても顔も、乙部町に根付き長く愛される理由のひとつがここにあります。
乙部町を離れる人が多くなる時代の中、伊藤さんは富貴堂のお菓子をつくるにあたりひとつの思いがあります。地元に帰り食べたときに懐かしさを感じるお菓子であったり、乙部町を離れた人が食べたときに乙部町を思い出してもらえるような、乙部と言えば富貴堂と思ってもらえるものを作りたいという思いです。
お菓子づくりを通じて乙部町に恩返しができればと私たちに話してくれました。
乙部町の特産「ゆり根」や「黒千石大豆」にこだわる

百合根は植え付けしてから栽培まで3年といわれる上、栽培の手間もかかり加えて収穫量も多くない作物です。黒千石大豆は他でも珍しい品種改良されていない原種のまま栽培されています。
地元乙部町で丹精込めて栽培された食材にこだわり、百合根や黒千石大豆は他の地域で採れたものではなく、あえて100%乙部産へのこだわりを持っていると伊藤さん。そういった地元への強い想いと優しさが、富貴堂のお菓子に現れているのかもしれません。
ライターが選ぶ!ゆり最中本舗 富貴堂おすすめの商品

乙部銘菓 ゆり最中
北海道乙部町産のゆり根で作るこしあんは小豆餡とは一味違う、上品な甘さと爽やかな香りが特徴です。使用するゆり根は2年間の長期低温熟成をかけることで、ゆり根が持つ味を100%引き出してから使用しています。ひとつひとつ丁寧に最中に包んだゆり根餡の味わいをご賞味ください。