熊石深層水株式会社の代表を務める刀禰さんは、生まれも育ちも熊石町(現・八雲町)だ。愛知県で働いていたが、20歳の時に熊石町に戻り、「刀禰建設」を始めた。もともと旧熊石町は日本海に面した土地で、漁を中心に海の町として栄えた。

この町に新たに産業を生み出すべく、町をあげて深層水の利用に取り組んだ。そんな中、平成13年に刀禰さんを中心に現熊石深層水株式会社の前身である「海洋深層水利用促進研究会」が発足され、建設業のかたわら塩づくりに没頭した。発足当初から「深層水が利用できるなら塩を作る!」と熱い想いがあった刀禰さん。周りからは反対もされ、いい味が出せず苦労したそうだ。
今では食品メーカーやあらゆる飲食店などで”万葉の詩塩” は使用されている。「やっと周りから一定の評価を頂けるようになってきた。まだまだ販売活動はしていかなければならないけど、これからは熊石深層水を農業や他の産業にもっと活用していかなければ!」と地元熊石町への愛と塩づくりに対する情熱は今も変わっていない。

地域一体となって作り上げた熊石深層水

真っ直ぐな道路の先に見える海の恵である熊石の海洋深層水
熊石深層水株式会社の前身でもある海洋深層水利用促進研究会の中心でもあった刀禰さん。熊石町として次の世代に残していかなけらばならない産業をとこの深層水の利用を日々考えていた。はじめから深層水を利用した塩づくりを考えていたという。
刀禰さんの塩づくりに対する情熱が実を結び、それを後押しする仲間や熊石町の支援もあり熊石深層水株式会社が設立された。今では町のシンボルとして深層水の利用はすすんでいて、一般の利用客でも購入することができる。
詳しく知りたい人は、ぜひ一度「熊石海洋深層水総合交流施設」に足を運んでもらいたい。ひとつひとつ手作業で塩づくりを行っている
さらなる深層水の利用活用方法

熊石深層水の利用は年々増え、農業や他の産業への利用が進んでいる。海洋深層水に含まれているミネラル栄養素の中に植物の成長に必要な栄養素(ショウ酸、ケイ酸、リン酸)が入っており、その深層水から塩分を除いたものを畑に散布することで、減農薬、低化学肥料を実現できるというのだ。
お隣北海道森町の農家でも、こちらの深層水を使用して、糖度の高いカボチャをつくったり、栗山町の玉ねぎ農家でも試験的に深層水の散布が始まっている。今後さらなる熊石深層水の利用が期待されている。
熊石深層水を活用して製造したクラフトビール「熊石伝説」は口当たりがよく、クセが強いと思われがちなクラフトビールの中でも飲みやすい地ビールとして評判です。

ライターが選ぶ!熊石深層水おすすめの商品

熊石深層水の塩 3種セット
昔ながらの塩釜で茹でる製法でゆっくり蒸発させながら作る塩は、舌を刺すような塩辛さが無く、まろやかさが特徴。深層水に含まれるミネラルは表層水と比べて10倍以上を含むため、栄養補助食品としても期待されています。
熊石深層水株式会社
名称 | 熊石深層水株式会社 |
おすすめ | 熊石深層水の塩 3種セット |
住所 | 〒043-0403 北海道二海郡八雲町熊石平町114-1 |
営業時間 | 10:00-17:00 |
定休日 | なし |
発送可能日 | 毎日 |
備考 | – |